実績報告
  • ケアプラス道後持田 看護師便り~夏型過敏性肺炎について~ 道後持田だより 看護師だより 2020年07月15日

    皆様こんにちは、道後持田の看護師です。

    ここ連日で豪雨に見舞われ、多大な被害に遭われた方もおられると思います。また今年はコロナ対策も併用にて大変な避難状況かと考えられ、心が痛みながら一日も早く状況が回復することを願うばかりです。

     

    さて、今回は「夏型過敏性肺炎」についてお話させて下さい。

    夏になるとよく風邪をひく、咳がなかなか治らない等の症状がある。そんな症状があったら、夏型肺炎(夏型過敏性肺炎)の可能性があります。
    「肺炎」と言えば何となく寒い冬のイメージですが、近年増加傾向にあるのが夏型肺炎と言われております。

    【症状】

    ・咳・発熱、倦怠感等があります。症状的にも風邪によく似ているため、精査せず様子を見ることも多く、これを何年も繰り返すと慢性化し、肺機能の低下に繋がり動作時の肺症状(息切れ、動機など)が現れ、さらに悪化すると肺交換が上手くいかなくなり息苦しくなり、呼吸不全を起こすこともあるようです。

    【原因と特徴】

    普通の風邪と違って、夏型肺炎はアレルギーによる過敏性肺炎の一つです。過敏性肺炎には何十種類ものタイプがありますが、その4分の3を占めるのが夏型肺炎で、原因は室内のカビの一種なのです。発症すると、このカビの胞子を吸い込むたびに、咳などの症状がくり返し起こるのです。急性期の肺炎では発熱があったりしますが、慢性期になると熱はそれほど上がらず、咳のみの症状といった状態が多くなります。

    夏型肺炎は風邪と症状がよく似ていますが原因がカビという事で、カビのある環境から離れると症状が改善されるというのが特徴でもあります。よって外出先では症状が治まるが自宅に戻ると症状が出る等の状態はもしかした夏型肺炎の可能性が考えられます。カビは高温、多湿状態(温度20度以上、湿度60%以上)で活動し繁殖します。夏場は高温多湿状態になりやすく注意を必要と言われております。

    【予防策】

    今年はコロナ対策もあり、充分に換気を行っていると思いますが換気が重要となってきます。エアコン使用中は換気を行わない事がありますが、時々窓をあけ換気を行いましょう。浴槽、日当たりの悪い箇所、エアコンはカビが繁殖しやすいと思いますので、こまめに掃除をする等行いカビの繁殖を防ぎましょう。

    風邪の症状が長引くな・・と思われたら早めの受診をするのも良いでしょう。

    まだまだ梅雨明けとは言わず過ごし難い日々が続きますが、身体に気を付け、コロナに気を付け笑顔で過ごしましょう。