実績報告
  • ケアプラス大洲 看護師便り~脱水症を予防しよう!~ 大洲だより 看護師だより 2020年06月11日

    皆様こんにちは。

    6月に入り、梅雨の時期になりましたね。四国も梅雨入りし、ジメジメした日が続いています。まだ朝晩は肌寒い日が続いており、日中との気温差が大きく出ています。体調管理をしっかりと行い、元気に過ごしましょう!

     

    前回の大洲看護ブログでは熱中症についてお話しましたが、今回は脱水症状についてお話いたします。

    体内の水分量が不足したときに起こる「脱水症」は、食事や水分の摂取量が減りがちな高齢者が気を付けたい症状の一つです。本人も周囲も気づかないまま脱水症状に陥ることを「かくれ脱水」といい、この段階で正しい処置を施さないと、重症化して命にかかわることがあります。

     

    以下、高齢者が脱水症に陥りやすい理由を5つ紹介いたします。

    ・体内の水分が減っている

    加齢に伴い、食欲の低下や食べ物を飲み込む嚥下機能に障害が生じると、水分の摂取量が減ってきます。

    ・内臓の働きが低下している

    加齢とともに低下する内臓の働きも、脱水症を引き起こす原因になります。特に、体内の水分量をコントロールする腎臓の働きが低下すると、塩分濃度と適正に調整できなくなり、脱水症に陥るリスクが高くなります。

    ・のどの渇きに気づきにくい

    高齢者は感覚機能が低下しているため、自分でのどが渇いていることに気づかないことがあります。認知症の症状が出ている方は特にその傾向が強く、自分が飲み物を飲んだか自分が飲み物を飲んだかどうか忘れてしまい、長時間水分を摂取しないままという場合もあります。

    ・病気や排泄障害がある

    排尿が過剰になる病気を患っていると、脱水症を引き起こすリスクが高まります。

    ・薬を服用している

    高齢者は血圧が高くなる傾向にあり、日常的に血圧を下げる降圧薬を服用している人は少なくないでしょう。降圧薬の中には、尿の排出を促して塩分を体外に出すために利尿作用を含んでいるものがあり、これも脱水症の一因になります。

     

    普段から出来る脱水症の予防法として、定期的に水分補給をすること、部屋の湿度や温度を調整する事が大切です。トイレに行く回数を減らそうと水分摂取を控える方もおられます。

    ケアプラスでは標識も用意して、ご利用者への注意喚起の為にアナウンスの欠かせない毎日です。

    老若男女問わず、暑いこの時期はこまめに水分補給をして頂き、熱中症・脱水症を予防しましょう!

    引き続き新型コロナウイルスの感染対策も行い、元気に夏を乗り切りましょう!

     

    では、次回も宜しくお願い致します。