実績報告
  • ケアプラス道後持田 リハビリ便り 行動範囲の拡大 道後持田だより リハビリNEWS 2016年04月25日

    早々に桜の季節も過ぎてつつじが美しく咲く季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

    道後持田作業療法士の高橋が機能訓練室での近況をご紹介します。

     

    今回は、自宅周辺での外出から行動範囲の拡大があった利用者様をご紹介致します。

     この方はご利用当初から『大街道へ買い物にいきたい。』という高い目標設定をされておりました。

    在宅環境は風流なご自宅で自宅玄関先に石段、その先に長い坂道があります。

    在宅生活ではゴミ出し等は意欲的に実施されているのですが、何かを持って石段や坂道を歩行する事に転倒するのではないかと不安を抱かれておりました。

     『何かを持って歩く』という一連の動作も複合運動であるため、既存のプログラムと並行し目標達成のためマルチタスクトレーニングを導入しました。

     写真では伝わりにくいですが・・・毎週楽しんでマルチタスクを実施して頂けました。

    写真1

    そんなある日、私の所に来て、「買い物する余裕はあまり無かったけど、大街道を端から端まで一人で歩く事ができた!!」と嬉しそうに仰られておりました。

    大街道へ行った際の写真はありませんが、現在の安定した石段昇降の様子をご覧下さい。

    写真2

    この段階では自宅周辺のゴミ出しなど短距離移動の安定性獲得を目標にしておりましたが、この方のやる気と努力で更に上の段階までに向上がみられました。

    現在も、『大街道を歩いて買い物する。』という目標を持って日々努力されております。

     今回ご紹介させて頂いた方のように、“単に身体機能が向上した”というだけでなく、“生活の質をいかに向上させる事ができるか”にウエイトを置いた機能訓練を日々提供できるように努めております。利用者様皆が楽しい人生の構築を目指し、前向きにリハビリしている様子を一度実際にご覧下さい。ケアプラス道後持田で心よりお待ちしております。