実績報告
  • ケアプラス三津 看護師便り ~ノロウイルスに備えましょう~ 三津だより 看護師だより 2025年11月19日

    皆さんこんにちは、三津の看護師です。

    11月も後半になり、益々冬の寒さが近づいてきましたね。この時期になるとインフルエンザやコロナといった感染症が増えてきますのでお身体には十分気をつけてください。

    また、インフルエンザやコロナに加えて、これからの時期に注意が必要なのがノロウイルスです。そこで今回は、ノロウイルスについてお話致します。

     

    厚労省によるとノロウイルスの患者数は

    令和6年1月2393人、2月1929人、11月210人、12月561人

    となっています。このように、我が国における月別の発生状況をみると、11月頃から発生件数は増加しはじめ、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があります。

     

    ◆ノロウイルスの原因

    皆さんがよく耳にするのは二枚貝(牡蠣など)かと思います。ただ、二枚貝による食中毒は生や加熱不足のもので発生しており、十分に加熱すれば、食べても問題ありません。

    過去のノロウイルス食中毒の調査結果を見ると、食品から直接ウイルスを検出することは難しく、食中毒事例のうちでも約7割では原因食品が特定できていません。

     

    ◆ ノロウイルスの症状

    潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

     

    ◆ノロウイルスの治療法

    現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。

    止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。

     

    ◆予防のために出来ること

    ① 十分な加熱処理

    一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる(失活化といいます)有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。

     

    ② 十分な手洗い

    手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。 調理を行う前、食事の前、トイレに行った後には必ず行いましょう。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。

    なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。

     

    ③ 調理器具の扱い

    調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。

    また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は亜塩素酸水による浸漬や、熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。

     

    上述したように、ノロウイルスは今の時期から増え始めますので、こまめな手洗いや十分な加熱処理、調理器具の取り扱いには十分に注意して、健康で元気にお過ごし頂けることを願っております。