実績報告

看護師だより一覧

  • ケアプラス三津 看護師便り ~感染予防の3原則~ 三津だより 看護師だより 2025年01月15日

    皆様こんにちは、ケアプラス三津の看護師です。
    新しい年を迎え、皆様にとって2025年が希望と成長に満ちた一年となることを、心よりお祈り申し上げます。

    さて、冬のシーズンになると恐いのが感染症ですよね。特に今シーズンはインフルエンザ、新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎といった感染症が全国で猛威を振るっています。高齢者や慢性の持病を持っている方は重症化する恐れがあります。そこで今回は、感染予防の3原則についてお話させていただきます。

    【感染予防の3原則】
    1 感染源の排除(感染源の原因に近づかない、触れない)

    ショッピングセンターや繁華街などの人混みで感染することも多いため、流行している時期は、不要な外出は避けたほうが安心です。やむを得ず出かける場合は、なるべく短時間ですませましょう。

    2 感染経路を遮断(うがい、手洗い、マスク、咳エチケット)

    体内に病原体を入れない知恵としてまず知っておくべきことは、手(指)を介して感染症が拡大する可能性が高い、ということです。病原体のついた指を無意識に目、鼻、口に持っていくことは感染の機会、危険性を増すことにつながりますので注意が必要です。家の中で手・指がひんぱんに触れるもの(リモコン、ドアノブなど)については掃除の際によく拭いておくこと、こまめに手洗いを励行すること、日常的にマスクを着用することで感染の機会を大幅に減らすことが可能です。頻繁にうがいを行うこと、食品の衛生管理に努めることも、感染経路を断つ簡便かつ有効な手段といえます。

    3 抵抗力を高める(十分な栄養と睡眠、ワクチン接種)

    抵抗力を高めるとは、体内に侵入してきた病原体と対等に戦える力を日常的に養っておくこと、と言い換えられます。日頃から栄養バランスや適度な運動を心がけ、規則正しい生活を送り、疲れを残さないような身体を作っておくことなどが方法として考えられます。
    他にも、空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。こまめな換気も大切です。
    感染症の流行期に備えてワクチンをあらかじめ接種しておくことも一つの手段です。ワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに約2週間かかります。インフルエンザが流行するのは、毎年12月から翌年の3月ごろまでなので、流行時期を迎える前に、早めに接種しておきましょう。

    日頃から感染症予防に努め、健康で元気な毎日を送れるようにしていきましょう!!

  • ケアプラス道後持田 看護師便り ~冷やしちゃダメ~ 道後持田だより 看護師だより 2025年01月08日

    2025年が始まりました。

    皆様のご健康とご多幸お祈り申し上げますとともに、本年もケアプラスデイサービスセンターをどうぞ宜しくお願いいたします。

     

     

    さてさて、年末年始の数日間いつもとは違う生活パターンを過ごされ、なんとなくその疲れが続いていて、いまひとつシャキッとしない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    その上にこの寒さ、動きが鈍くなって身体も本来の調子が出ないですよね。

     

    身体が冷えてしまうと、あちこちの痛みや凝りが起きたり、気分的に鬱々したりイライラしたり、肌がかさついたりくすんだり・・・体温の低下は免疫力にも影響するので病気にかかりやすくなったり不眠になったり・・・と、身体的にも精神的にも色々なダメージを受けてしまいます。

    冷えの原因には膠原病、甲状腺機能低下症、貧血や低血圧などが考えられるそうですが、検査をしても原因が見つからない場合がほとんどだそうです。

     

    現代の生活環境では、年齢問わず誰もが一年中冷えを感じやすくなっているそうです。

    そして季節の野菜や果物もいつでも食べられるようになり便利ではあるんですが、夏野菜や南国の果物は身体を冷やす食材なので冷え性の方は食べ過ぎないように注意して下さいね。

    一般的には、「寒冷地域で採れる食材=身体を温める」「温暖地域で採れる食材=身体を冷やす」ものが多いんだそうです。

     

    具体的には、身体を冷やす食材は地上にできる葉物の野菜が多いそうです。

    例えば、夏野菜の代表であるきゅうり・トマト・なす・レタスやほうれんそう等・・・冷えが気になるときには避けると良いですね。

    一方、体を温める食材には、主に寒い地域で収穫できるものや土中で育つ根菜類が多いそうです。

    特にしょうがは身体を温める食材として知られていますが、これはショウガオールという成分が含まれているためだそうです。料理にも飲料にも摩り下ろしたり刻んだりして少し入れると美味しいですよね。

     

    幼い頃、両親からよく「身体は冷やすもんじゃない。頭は温めるもんじゃない。」と言われていたのをふと思い出しました・・・やっぱり親の言うことというのは理にかなっているものですね。

    では、2025年巳年。

    みなさまの身体も心もふところも、いつも温かくいられるように。そして、幸せの訪れが多くありますように、お祈り申し上げます。

    次回も宜しくお願いいたします^^

  • ケアプラス北宇和島 看護師便り ~体を温め感染予防~ 北宇和島だより 看護師だより 2024年12月25日

     

    皆様、こんにちは!!

    ケアプラス北宇和島、看護師です。

    これから、厳しい冬を迎えるに当たり、乾燥と寒暖差に注意しましょう。

    1年のうちでもっとも乾燥しやすく、気温が低く寒くなる冬。不調を感じやすい季節でもあります。

    冬季の乾燥は、肌・のど・鼻の粘膜にとって好ましくない環境をつくり、粘膜の水分を奪ってバリア機能を低下させます。

    その結果、ウイルスや細菌性の病気を引き起こしやすくします。

    ウイルスや細菌は乾燥した状態が大好きで、元気よく活動し増殖します。

    乾燥した空気中にたくさん飛散されているウイルスや細菌を吸い込む機会も増え、普段の正常な状態だったら、痰や咳に混じって体外へ追い出してしまえるのですが、乾燥してバリア機能が弱っている状態だと炎症を起こしやすく、体内で悪さをし、インフルエンザや風邪、風邪が悪化して肺炎になったりするのです。

     

    さらに寒さは別のリスクを引き起こします。暖房の効いた部屋から外へ出た時の温度差にも気をつけなくてはなりません。

    「ヒートショック」と言われる、寒暖差による血管の収縮で、心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞などの血管系疾患を引き起こす原因になるからです。

    そうならないためにも、できることがあります。

    それが…

    「3つの首を温める」

    気温が下がる、乾燥する、といった冬の季節には病気のリスクが高まります。

    外気温が低下すると皮膚の表面温度も低下します。

    すると、身体は熱を奪われないように手足の抹消血管を収縮して体温を保とうとします。

    これは「生命維持」のために身体が身を守ってくれている働きの一つです。

    手足の指先と首回りは、寒さを感じやすい部位でもあります。身体の冷えは手足から始まって、下半身から上半身へと広がります。

    「3首(首・手首・足首)を温める」を覚えて、冷えから身体を守りましょう。

     

    マフラー、手袋、保温性の高い靴下やブーツを着用するなどの対策を。特にマフラーやストールなどはファッションアイテムの一つとして、楽しみながら防寒対策してはいかがでしょう。

  • ケアプラス大洲 看護師便り ~体を温める食材は?~ 大洲だより 看護師だより 未分類 2024年12月18日

    皆様こんにちは。ケアプラス大洲、看護師の坪田です。

    いよいよ冬本番ですが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

    今回はそんな寒い冬に身体が温まるような内容でブログをお届けしたいと思います。

    まずは体を温める効果のある食べ物です。

    *冬野菜:かぶ、人参、ねぎ、れんこん、さつまいもなど

    水分が少なく、体を冷やさず温める効果があります。また、ビタミンCが含まれているため、免疫力を高め体調を整えます。

    *発酵食品:味噌、納豆、ヨーグルト、チーズなど

    酵素の働きで代謝がよくなり、身体が温まります。

    *未精製の食材:黒糖、胚芽米など

    未精製の食材も身体を温めます。

    *たんぱく質食材:お肉やお魚など

    たんぱく質食材も体温を上げやすい食材です。

    *血流を促進させる食材:生姜や唐辛子など

    血流を促進させる食材です。

    *茶色いお茶:ほうじ茶、紅茶など

    茶色いお茶は発酵しているので身体を温める作用があります。

     

    食事は体作りの基本です。バランス良く摂取する事が大切ですので皆様もこの時期しっかりと体調管理を行っていきましょう。ケアプラス大洲でも皆様しっかり食事を召し上がっておられ、適度な運動で活気ある毎日を送られています。

     

    ではどうして体が温かくなるのでしょうか?

    そしてこの時期、何に気を付けるべきでしょうか?

    体が温かくなるのは、自律神経の副交感神経が活性化して血管が広がっているためです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、ストレスがかかって緊張すると交感神経が活性化して血管が収縮し、手足が冷たくなります。一方、リラックスしているときは副交感神経が活性化して血管が広がり、手足が温かくなります。

    また、冬は日中と夜間の気温差が大きく、暖房によってさらに気温差が生じるため、自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れによって体調を崩すことを「冬バテ」と呼び、倦怠感や頭痛、肩こり、めまい、不眠などの症状を引き起こします。

    冬バテを予防・解消するには、生活習慣を整えることが大切です。規則正しい生活リズムを作る、良質な睡眠を心掛ける、適度な運動をする、バランスの良い食事を摂る、こまめな手洗いと消毒をすることなどがあります。

    皆様も寒い冬を元気に過ごせるよう工夫してみてくださいね。

  • ケアプラス宇和島 看護師だより ~「冷え性」~ 宇和島だより 看護師だより 2024年12月11日

     

    皆さまこんにちは

    ケアプラス宇和島 看護師ブログです。

    急激に寒さが増し、布団から出るのが辛くなる季節となりましたが、お変わりなくお過ごしですか?

    さて、「冷えしょう」という言葉をよく耳にしますが、「冷え症」「冷え性」と分類されているそうです。

    今回は「冷え性」についてお話をさせていただきます。

    女性は8割、男性は4割以上の人が、冷え性の自覚があるそうです。

    その理由は大きく分けて4つあるそうです。

    先ず一つは「筋肉量が少ない」

    筋肉が伸縮する事でポンプのように血液を送り出すので、体のすみずみまで血液を循環させて体を温めるそうです。女性は男性に比べて筋肉量が少ない為、手足が冷えやすくなると言われています。

    次に「ホルモンバランスが乱れやすい」

    三つ目には「ストレスの影響」

    最後の四つ目には「生活習慣の乱れ」といわれています。

    乱れた生活習慣は自律神経のバランスを乱し、体温調節機能が乱れて冷え性を招くことになります。

    また、ファッション性が優先され、寒い日でも薄着をし、手首・足首・首といった冷えやすいポイントをカバーしていないのも冷え性を悪化させる原因とも言われています。

    冷えは血流の流れが悪くなることでも起こるので気を付けないといけませんね

    冷え性の改善策として

    ・栄養をバランスよく摂る。飲み物は常温以上の物が良いでしょう。

    糖質を摂りすぎて、血中の血糖値や中性脂肪が増えると血管は詰まりやすくなるので、糖質コントロールをしながら、熱を産生するタンパク質や質の良い脂質を摂りましょう。

    ・体の熱を作るのは筋肉ですから、ケアプラスで皆と一緒にリハビリに取り組んで、筋力アップを図りましょう。

    体の中で一番大きな筋肉は「太もも」。

    また、ふくらはぎは、末端の血液を心臓に戻すポンプ作用をになっています。足先が特に冷える人は、かかとの上下運動を心がけすると良いそうです。

     

    ケアプラス宇和島でも頑張っておられますよ

    ほんの一部ですがご紹介します。

    ミニバイクのペダルを漕ぎ、下肢筋力強化で足を鍛えておられます。

    そしてパワーリハビリの方では、重りを両足で持ち上げ、ふくらはぎや太ももを鍛えておられます。重さもその方に合わせてしています。

    即効性のある方法は無いので、ご参考までに生活習慣の改善から始めていきたいですね。

    では次回よろしくお願いいたします。

  • ケアプラス新居浜 看護師便り ~ヒートショックについて~ 新居浜だより 看護師だより 2024年12月04日

     

    みなさまこんにちは、そしてはじめまして。

    11月よりケアプラス新居浜に入社しました、看護師の横内です。デイサービスで働くのは初めてで慣れないことばかりですが、早く皆様に覚えていただけるよう明るく元気に頑張っていきますので、これからよろしくお願いします♪

     

    急激に寒くなり、雲の厚さや空気が一気に冬っぽくなりましたね。身体も疲れやすく、体調を崩しやすい時期なので風邪を引かないよう手洗いうがいなど一緒に気をつけていきましょう!

     

    寒い時期になると暖かいお風呂に浸かりたくなりますよね。

    私も長風呂するのが好きで、冬は特にお風呂から出たくなくなってしまいます。

    しかし、この時期注意してほしいのが、「ヒートショック」です。

     

    11月~2月までの寒い季節、暖房器具がないお部屋は身震いするほど寒くなっていることがありますよね。暖かい部屋から寒い部屋への移動など急激な気温の変化によって血圧が上下し、血圧が乱れることによって脳出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こす可能性があります。

    特に10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、暖かい部屋から寒いトイレや脱衣場への移動、その後の浴室への移動や入浴など…症状を発症させるリスクが高いため注意が必要です。

     

    ヒートショックを予防する方法をいくつかご紹介しますね。

     

    1 脱衣所と浴室を温める

    温度変化を軽減するために、暖房器具を置くなどの工夫をしましょう。浴槽にお湯を溜める場合には、蓋を外したり、シャワーで給湯すると浴室を温めることができます。浴室の床にマットやすのこを置いておくことも効果があります。

     

    2 お風呂の温度は低めに設定する

    38〜40℃に設定して入浴をしましょう。手や足など心臓に遠いところから掛け湯して身体をお湯に慣れさせておくと良いそうですよ。

     

    3 入浴の前後にしっかり水分を摂る

    入浴中は自分が思っているよりも汗をかいているので、脱水予防としてしっかり水分を摂りましょう。

     

    4 お湯に浸かる時間は5〜10分程度

    10分を超える入浴は体温が上がりすぎて、血管に負担がかかったり、脱水を起こす危険性があります。10分を目安に入りましょう。

     

    5 ゆっくりお風呂から出る

    お湯に浸かっているときは血管が拡がって血圧が下がっている状態です。急に立ち上がると脳まで血を運ぶことができず、めまいや立ちくらみ、失神を起こす可能性があります。ゆっくり立ち上がることを心がけましょう。

     

    6 家族に声をかけてから入浴する

    もしも入浴中にヒートショックになった場合、早く対応することが大切です!意識がなくなるとそのまま溺れたり、心肺停止になると最悪命を落とす可能性もあります。家族に声をかけて入浴することで、いつもよりお風呂の時間が長いなどの異常に気付いてもらいやすくなります。

     

    長くなりましたが、これからの寒い季節に合わせて健康対策が必要です。

    お洋服や寝具、暖房器具などうまく使いながら、体調管理に気を付けて元気に年末年始を迎えてください♪

    最後に、11月に行われたイベントの様子をご紹介いたします。

    ちょうど旬のさつまいもに関連したイベント、『お芋フェス』を行いました。

    みなさま楽しそうで私たちも嬉しかったです!

  • ケアプラス今治 看護師便り ~脳梗塞の早期発見を~ 今治だより 看護師だより 2024年11月27日

     

    皆さん、だんだん寒くなっておりますが体調はいかがでしょうか。ケアプラス今治の看護師川下です。

    季節の変わり目には気温や湿度の変化が人体の健康に影響を及ぼすことがあります。体温調節も難しくなり、血流や血圧の乱れから脳梗塞名などの重大な病気の発症リスクが高くなる可能性があります。

    脳梗塞の初期症状にはいくつかの兆候があり、食事の前などに発声練習やお口を動かす体操を行うことで早期発見できる可能性が高まります。

    1 顔の麻痺: 脳梗塞が起こると、顔の一部が麻痺することがあります。片側の顔が突然歪んだり、笑ったりすることができなくなる場合があります。食事前の発声練習を行う際には、鏡を使って自分の顔を観察し、歪みや動きの異常がないことを確認しましょう。

     

    2 言語障害: 脳梗塞が起こると、突然話すことや理解することが難しくなる場合があります。言葉を発する際に困難を感じる場合、または他の人の言葉が理解しにくい場合は注意が必要です。食事前の発声練習では、言葉の発音やリズムに注意を払い、正確に発声することが重要です。

     

    3 脚の麻痺: 脳梗塞が起こると、片方の脚が突然しびれたり動かしにくくなったりすることがあります。食事前の発声練習においては、身体のバランスを保つためにも、脚の感覚や動きに異常がないことを確認しましょう。

     

    これらの初期症状が現れた場合、緊急の医療対応が必要です。脳梗塞は時間の経過とともに症状が悪化することがありますので、早めの対応が重要です。

     

    ケアプラスでは食事の前に必ずお口の体操を実施しております。

     

    食事前の発声練習を行う際には、自分の身体の兆候にも留意しながら行い重大な病気の早期発見に気を付けましょう。

  • ケアプラス垣生 看護師便り ~内臓脂肪と生活習慣~ 垣生だより 看護師だより 2024年11月20日

    みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。

    日ごとに寒気加わる時節となりました。体調いかがお過ごしでしょうか。秋と言えば食欲の秋、実りの秋などを楽しめる季節ですね。残りわずかですが秋を満喫できたらいいですね。

     

    私事ですが先日の健康診断で内臓脂肪が増えてきていることが分かりました。若いうちはあまり気にしたことがなかったのですが、最近は健康にも気を遣わないといけないなと感じてきています。そこで今回は内臓脂肪についてお話しをしようと思います。

    まず、人は食事などから摂取した糖質や脂質を体内で消費し、活動エネルギーを生み出しますが、エネルギーとして使われなかった栄養素は脂肪として蓄えられます。このうち、胃や腸といったおなかを中心とした内臓のまわりに蓄積した脂肪を内臓脂肪といいます。

    内臓脂肪は誰にでも蓄積するものですが、脂肪のつきやすさは年齢と密接な関係があります。人は安静にしているときでも、心臓を動かしたり、呼吸をしたりすることで一定のエネルギーを消費します。これを基礎代謝といい、基礎代謝量が多いほど生み出すエネルギー量も多く、脂肪がつきにくい身体になります。基礎代謝量には個人差がありますが、一般的には男女ともに思春期にピークを迎えた後、加齢とともにだんだん低下する傾向にあります。実際、厚生労働省がまとめたデータによると肥満者の割合は男性が40歳~59歳で約4割、女性は60歳~69歳で約3割と、それぞれ中高年でピークに達していることがわかっています。加齢とともに基礎代謝量が低下するのは、エネルギー消費量の多い筋肉が減少するためといわれていますが、そのほかにも各臓器の代謝率の低下も要因のひとつに数えられます。

    内臓脂肪の量が過剰に増えると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化や血栓のリスクが高くなるといわれています。ほかにも、血糖値や中性脂肪、コレステロールを増やす原因となったり、血圧の上昇を招く要因になったりと、健康に悪影響をもたらすきっかけになることも明らかになっています。

    内臓脂肪を減らすためにまず取り組みたいのが、日頃の食生活の見直しです。若いころと同じような食生活を続けていると、基礎代謝量が落ちている分、内臓脂肪がつきやすくなってしまいます。そのため、脂肪のもとになる脂質や糖質の摂りすぎに気を付けつつ、筋肉を作るたんぱく質の摂取量を増やすことを心がけましょう。ただ、脂質や糖質は生命活動に必要な三大栄養素のひとつですので、極端に減らすのは避けましょう。

    次に運動習慣をつけることが大切になります。日頃あまり運動しない方は筋肉量が低下し、脂肪が燃焼しにくい身体になっています。運動不足は血行不良を招く原因にもなりますので、普段から適度な有酸素運動を行う習慣をつけましょう。内臓脂肪がつきにくい身体にするためには、定期的かつ継続的に運動する必要がありますので、なるべく長く続けられる運動を選ぶようにしましょう。

    私と同じ境遇の方がいらっしゃれば知識のひとつとしてためになればと思います。また、これを機に生活習慣を見直し一緒に健康を維持していきましょう。

  • ケアプラス三津 看護師便り ~冬到来、肺炎に注意~ 三津だより 看護師だより 2024年11月13日

    皆様こんにちは、三津の看護師です。

    最近までは「いつまでも暑いね」なんてお話していた中、この2~3日で急に気温も低下し、急いで寒さ対策をされた方もいるのではないでしょうか。

    これから木々も紅葉していき見ごろにはなりますね。

     

    気温の低下に伴い、風邪を引く人もちらほらみられ咳、鼻症状のある方も増加しております。

     

    ここで、冬に向けて注意したいのが肺炎です。

    特に高齢者は肺炎を併発するリスクが高くなります。高齢者が肺炎になると重症化しやすくなり、死亡のリスクも高まります。

    また、寒くなるとインフルエンザ、コロナウイルス感染から肺炎の併発もここ数年増加傾向にあります。

    肺炎は様々な病原体による感染症のひとつで、たまたま抵抗力が低い時に感染し症状が起こるそうです。

    風邪を引くと喉が痛くなったりと、上気道感染するのですが喉を通過した病原体が肺まで達し、感染が拡がります。風邪とは違い病原体が肺まで達していますので咳、痰で排出するには症状が激しくなり、高熱も出たりします。

     

    高齢者は抵抗力も低下しており細菌、ウイルスにも感染しやすくまた、持病もある方も

    多くあるため重症化しやすいと言われております。

    自覚症状も感じにくくなることもあり、早期の発見、治療に繋がらない場合もあります。

     

    その他気を付けたいのが誤嚥性肺炎です。

    高齢とともに嚥下機能も低下します。本来なら食べ物が食道を通るのですが誤って気道に入り感染を起こしてしまいます。

     

    これらの肺炎の予防として

    これらの感染症は気温、湿度低下に伴い空気に菌が浮遊します。これを鼻や口からすい感染を引き起こします。

    外出時はマスクの着用を心がけ、帰宅後は必ず手を洗いましょう。

     

    抵抗力を上げるために日ごろから食生活にも注意しバランスの良い品目を食べるようにしましょう。

    寒くなると身体を動かす機会も減りますので、日常で運動する習慣を身に着け、基礎体力の向上に努め、また良眠も心がけてみてください。

     

    肺炎ワクチン、インフルエンザワクチン等感染後の重症化のリスクの抑制の期待から予防接種も受けると効果があると思います。

     

    食事は食前に口腔体操を行ったりと食べる前に口を動かし、唾液の分泌を高め、姿勢も注意し召し上がるようにしましょう。

     

    早食いはリスクが高まります。よく噛んでゆっくり時間をかけ召し上がって下さい。

    食事の際に会話をすることで誤嚥に繋がることもあるのでお話は控えましょう。

     

    持病のあるかたは根本の持病管理も行い抵抗力を高め日ごろから習慣づけし健康に生活を送れることを願っております。

  • ケアプラス道後持田 看護師便り ~カフェインの影響~ 道後持田だより 看護師だより 2024年11月06日

     

    こんにちは。

    肌寒い日が増えてきて、温かいものを飲むと「ほっ。」と緊張がとけるような感覚になり始めましたね。

    最近では、ペット飲料や缶飲料も美味しいものが増えてきましたが・・・私はやはり古き良き喫茶店の珈琲派です。

    利用者様にもコーヒー好きな方がいらっしゃいますので、今回は、飲料に含まれている「カフェイン」に注目したいと思います。

     

    【カフェイン】

    茶葉やコーヒー豆などに含まれている植物由来のアルカロイド(植物に存在する窒素を含む塩基性有機化合物の総称。有毒なものが多く、微量で人や動物の体の機能に影響を及ぼす。ニコチン、カフェイン、キニンなど約500種類ある。中には薬用となるものもある)です。

    カフェインは緑茶やコーヒー以外に、風邪薬や鼻炎薬などの市販薬やエナジードリンクなどからも摂取しています。

    【カフェインの作用】

    カフェインは脳を刺激して、頭痛を和らげたり、眠気やだるさを解消したりします(市販薬やエナジードリンクはこの作用を利用しています)。

    また、腎臓に作用して尿量を増加させたり、心臓を刺激して心拍数を増加させたりもします。

    【カフェイン中毒】

    カフェインを短時間で1~3g以上摂取すると、前述した体の機能への影響が増強されて中毒になります。

    さらに、5g以上摂取すると重症となり、生命は危険にさらされます。

    ※コーヒー1杯(150mL):90mg程度

     

    特に問題となるのが脳と心臓です。

    脳への刺激が増強されると、不眠や嘔吐、頭痛や耳鳴りがしたり、イライラして落ち着かくなったり、手足が震えたり、筋肉がこわばったりします。

    重症になるとひどく興奮したり、錯乱状態になったり、幻覚や妄想が起きたり、痙攣発作が起きたりします。

    心臓への刺激が増強されると、心拍数が1分あたり100回を超えて動悸を自覚するようになります。重症になると心拍数が1分あたり140回を超えて血圧が下がってショック状態となったり、心室頻拍や心室細動といった不整脈が生じて、心臓が止まってしまいます。

     

    ・・・と、短時間に摂取し過ぎると危険なカフェインですが、間隔を開けて適量に摂取していればそのような症状には至りません(ちなみにコーヒー1杯分(150ml:90㎎)で換算すると、短時間に11杯以上飲むと中毒量に達します)。

    救急搬送事例の多くは市販の眠気・だるさ防止薬を摂取しているそうですので、薬に頼らなくて良いように日頃から生活リズムを整えて過ごしていきましょう