実績報告

看護師だより一覧

  • みなさんこんにちは。ケアプラス今治の看護師川下です。

     

    朝晩が若干涼しくなりそろそろ秋めいてまいりました。秋の行事といえばお月見。

    ケアプラス今治ではお月見にまつわるイベントを9月に開催させていただきました。

    お月見は日本の伝統行事であり、秋の夜空に浮かぶ美しい月を楽しむ機会です。皆様にとっても、懐かしい思い出や季節感を味わえるイベントですよね。

    お月見団子は、秋の風物詩と言えます。お月見団子を重ねて飾ってみましょう。皆さんと一緒に作ることで参加者同士のコミュニケーションも促進されます。

    お月見と言えば夜空に浮かぶうさぎの餅つき。うちわのうさぎを落とさないで慎重に運びましょう。静かな筋肉の動きは筋力維持にも効果的ですよ。

    懐かしい思い出や季節感を取り入れながら、お月見を楽しんでいただければ良いですね。

    暖かい交流や心のふれあいを通じて、思い出に残る秋のひとときを作り上げられたことと思います。

     

    秋の到来とともに、私たちの体調も変化しますので、しっかりと自己管理も行いましょう。

    涼しくなるにつれて、風邪や呼吸器感染症のリスクも高くなります。十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動など、免疫力を高める生活習慣を心掛けましょう。

    それでは皆さんの健康と幸福を願いつつ、今年の秋も元気に楽しみましょう。

  • ケアプラス垣生 看護師便り ~スキンケア~ 垣生だより 看護師だより 2024年09月25日

    みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生、看護師です。

    朝晩がほんの少し涼しくなってきましたね。これから空気が乾燥する季節になります。

    そこで今回は『スキンケア方法』についてお話ししたいと思います。

    年齢を重ねると季節に関わらず皮膚が乾燥してかゆみが起こったり、粉がふいたりといったトラブルが多くなりがちです。                                                    原因は皮脂などの保湿要素の分泌低下や体内の水分不足、肌が乾燥しやすい室内環境があげられます。                                                             実際にケアプラス垣生でもかゆみが強く搔き傷があったり、乾燥肌で日常的に保湿をされたり、皮膚トラブルに悩まれている方が多くいらっしゃいます。                                        秋から冬にかけて空気が乾燥しやすく、さらに注意が必要です。

     

    ここからは乾燥肌の予防や改善に期待ができるスキンケア方法をご紹介していきますね。

    ☆保湿ケアは丁寧に!

    肌の乾燥対策で最も大切なのが保湿ケアです。特に入浴後は肌の水分がまだ蒸発しておらずしっとりしているので、このタイミングで保湿剤を塗るのがベストです。                                   保湿剤を塗る際は強く擦らないように注意し、手のひら全体を使って肌に染み込ませるように塗り広げましょう。                                                       特に肘や膝、かかとは骨が出ていて乾燥しやすいので念入りに行うと良いですよ。

    ☆体を洗うときはぬるま湯で優しく!

    熱すぎるお湯で洗髪や入浴をすると、肌の水分を保持するために必要な皮脂も洗い流されてしまうため、なるべくぬるま湯で髪や肌を洗いましょう。                                          肌は摩擦などの刺激で水分を保持しにくくなることもあるため、肌をゴシゴシと擦って洗うのは控えましょう。                                                          石けんやボディソープをしっかりと泡立てて、ふんわりとした泡で優しく体や顔を洗うよう心がけてください。

    ☆衣類やタオルは刺激の少ないものを!

    ナイロンやポリエステルといった化学繊維が含まれているものはチクチクとした刺激になりやすいため、木綿やシルクなどの天然素材のものを選ぶと、肌への刺激を少なくできるのでおすすめです。

    ☆こまめに水分補給を!

    水分不足による肌の乾燥を防ぐため、水分を摂る時間を決めるなど、意識的に水分補給を行いましょう。

    ☆室内の乾燥に注意!

    加湿器を使って室内の乾燥を防ぎ、保湿を心がけるようにしましょう。乾燥しやすい冬場は40%以上、湿気が多い夏場は60%以下となるように調節しましょう。

     

    スキンケアや生活環境を整えて、乾燥肌を防ぎましょう!まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもお体にお気を付けてお過ごしください。

  • ケアプラス三津看護師便り ~季節の変わり目です~ 三津だより 看護師だより 2024年09月18日

    皆様こんにちは、三津の看護師です。

    9月も半ばですが残暑厳しく、皆様体調も安定しないのではないでしょうか?

    冷房もまだまだ活用しないと室温もあがり、熱中症になるような気温ですね。

    とは言え以前に比べると朝夕が若干涼しくなり、これまで通り冷房を使用し就寝すると朝方寒さに目が覚めたりすることはないでしょうか。

     

    秋口になると気温の変化がはげしくなることで身体が気温の変化についていけず自律神経の乱れなど、また暑い夏を過ごしたことで夏バテになっており免疫力も低下し風邪を引きやすくなります。

    自律神経が乱れると唾液の分泌が減り乾燥傾向になるため細菌、ウイルス等も侵入しやすくなり風邪を引いたり、インフルエンザ、コロナ等に感染しやすくなります。

    また衣服もこれまで通り薄着で過ごされていているのも要因の一つになります。

    寒いと感じるときは1枚着重ねる、掛布団の調節を行うなど対策が必要となってきます。

     

    これからの時期、コロナ、インフルエンザも心配ですが風邪ひきの症状として

    ・喉の痛み、違和感

    ・咳

    ・鼻水

    ・発熱

    ・頭痛

     

    特に口腔内が乾燥しており喉の痛みは顕著に表れるようです。

    インフルエンザ等の高熱が主症状ではないのですが、喉、咳症状が長引くというのも秋風の特徴になります。

     

    ここ何年かコロナを初めインフルエンザも季節性関係なく流行したりしており秋風邪ではなく常に感染対策は必要となっている状況です。

     

    感染対策は新たに加わる事はなくこれまで通り細菌、ウイルス等はどこに付着しているかわからないので、手洗い、嗽を行いましょう。

     

    マスク生活も解除され基本的に着用の義務はないのですが、これからの時期空気も乾燥してくると思います。大勢の集まる中への外出時はマスクを着用し完全防止に努めるのも良いと思います。

     

    気温が下がると喉の渇きも感じにくくなり水分補給もぐっと減少します。

    夏は熱中症予防でこまめに水分補給をと気を付けていましたが、これからも水分補給は重要で喉や鼻が乾燥しない様気を付けましょう。引き続き少量ずつこまめに水分補給をしましょう。

     

    気温の激しい変化で体温調節も重要となります。衣服の調節で体調を整えましょう。

     

    また口の中の雑菌があると風邪ひきの原因となりますので口腔内は清潔に保つことも重要となってきます。歯磨き、入れ歯の管理も気にしてみてください。

     

    睡眠も十分に確保できるよう、日中は程よく身体を動かし良眠に繋げましょう。

    夏は暑さからか食欲不振になっており食事も偏りがちになっていることが多いと思いますが、風邪ひき等を予防するためにもバランスの取れた免疫力が向上するようなヨーグルトなども食べるのも良いでしょう。

    体温を上昇させるような野菜も取り入れながら体調管理を行うと良いと言われております。

    昨今、春、秋を感じることが減り一気に夏と冬が来るような気温環境ですが、少しだけ過ごしやすくなると外出する機会もあると思います。

    余暇を楽しみながら感染対策も引き続き行って頂き、健康に過ごして頂けることを願っております。

  • 9月に入ってもなお「秋<夏」の毎日ですね。

    1年がもう「寒い」か「暑い」の2シーズンで構成されてきたような気がするのは私だけでしょうか・・・。

    暦の上ではこの時期まさに「天高く馬肥ゆる秋」

    秋の食材が登場し始めて食欲も出てくる頃なんでしょうが、こう暑いとそうもいきませんね。

    食事が思うように摂れず、サプリメントで補う方もチラホラ見受けられますが、頼り過ぎてしまうとそれなりの危険性もありますので、

    今回はそのことについてお話をしようと思います。

    サプリメントには、成分を濃縮していたり、医薬品の成分を含んでいるものも、多くあります。効果を期待して摂り過ぎたりすると、危険性も増します。

    服用中のお薬がある方は、それらの相互作用によって思わぬ健康被害が発生することもありえますので、体に不調を感じたら、すぐに、かかりつけの医師にご相談して下さい。
    そして、医師に、「健康食品」やサプリメントを摂っていることをきちんと伝えましょう。

     

    「健康食品」には、法律上の定義がないそうです。
    一般的に、通常の食品よりも「健康によい」「健康に効果がある」「健康の保持増進に役立つ」などの表現で、販売されているものを指すそうです。

    ただし、健康食品やサプリメントが、実際に「健康によい」「健康に効果がある」「健康の保持増進に役立つ」かどうか、科学的根拠があるかどうかは、必ずしも十分ではないことが多く、健康食品やサプリメントは、薬の代わりにはなりません。
    それから、「食品だから安心」「天然成分だから安全」は誤解で、天然成分由来の健康食品でも、アレルギー症状や医薬品との相互作用を起こすものがあります。

    特に、病人、子ども、妊産婦、高齢者、アレルギー体質のある方などは、注意が必要となりますので、服用している健康食品やサプリメントがある方は、一度かかりつけの医師にお伝えしてみると良いかもしれませんね。

    ○○製薬会社の紅麴関連製品問題のような事例もあることを考えれば、出来る限り三度の食事をきちんとバランスよく食べられるように、適度な運動を取り入れ、毎日の生活のリズムを整えていきましょう。

  • 皆様、こんにちは。

    ケアプラス大洲、看護師の坪田です。

    夏本番で毎日暑い日々が続いており「なんとなく体調がすぐれない」「食欲が落ちる」「体がだるい」などの不調を感じる方も多いのではないでしょうか。

    気温や湿度が高くなる夏場は、どうしても体調を崩しがちです。

    早速ですが、今回のブログでは「夏バテ」を防ぐためにはどうすれば良いのかお話をしていきたいと思います。

    夏バテとは、高温多湿の環境や室内外の気温差によって自律神経系のバランスが崩れることで起こる身体の不調の総称です。暑気あたりなどと称されることもあります。

    ■自律神経とは?

    自律神経とは、体の生命維持に必要な機能を調整する神経です。交感神経と副交感神経があり、それぞれが相反して作用し、「アクセル」と「ブレーキ」のように働いています。

    交感神経は活動時に働き、血圧や脈拍を上げ胃腸の働きを抑制します。

    副交感神経はリラックスしているときに優位となり、血圧や脈拍を下げ消化管運動を活発にさせます。

    この2つの神経がバランスを取りながら働き体調を整えますが、精神的なストレスや気温や湿度の急激な変化によって体に負担がかかるとバランスを崩すことがあるのです。

    自律神経の不調に伴う夏バテの症状は、全身のだるさや疲労感、頭痛、めまいなどがあります。その場の疲れだけならまだ良いですが、疲労感から免疫力の低下を招き、

    さらなる疾患を招く可能性もありますので、軽く考えずにしっかりと対策を取りましょう。

     

    ■夏バテを疑う症状が現れた場合にはどうしたら良い?

    ・水分補給・・・適切な水分補給は重要な対策となります。喉が乾いたと自覚した時は、すでに体内から相当の水分が失われている状態です。

    一般的には成人が1日に確保しておきたい水分量は1.5ℓです。しかし、汗をかく事が多い場合は、それより多い水分を何回かに分け、こまめに摂取する事で脱水症状を予防できます。

    ・休息を取る・・・高温多湿でも体力が奪われた状態においては、夏バテのリスクが高まります。体調を崩さないためにも、無理をせず十分な休息、睡眠を確保しましょう。

    ・身体を冷やす・・・炎天下での活動が熱くなった場合、適切に冷やすことで夏バテ、熱中症を予防できます。冷房の効いた室内で休む、太い血管の通っている首や脇の下を冷やすといった対策が有効です。

     

    ■夏バテを予防する食べ物・食生活については?

    ・ビタミンB1を含む食事・・・暑い時期は冷たいそうめんやうどんなど、のどごしの良い食事が好まれがちです。しかし、炭水化物に偏った食生活だと糖質が過多となり、全身の疲れやだるさを招きます。

    ビタミンB1を多く含む食事を摂取することで、糖質をエネルギーに換えて疲労の回復が期待できます。具体的な食品は豚肉・うなぎなどです。

    ・ミネラルの補給・・・発汗では水分のほか、体内から多量のミネラルが失われます。ナトリウム・カリウム・マグネシウムが含まれる飲食物を適切に補給しましょう。

    経口補水液のほか、カリウムやマグネシウムを多く含むスイカ・キウイフルーツ、きゅうりなどの食品に少量の塩を加えて摂取することで、経口補水液と同様の効果が期待できます。

    ・朝食を摂る・・・一般的に、起床時にはすでに脱水症状であるとされています。このため、朝食で必要な水分・塩分ほか必要な栄養素を摂取することは、夏バテの予防に有効です。

    米は水分を多く含み、主成分のでんぷんは体内で水と二酸化炭素に分解されます。また、みそ汁は塩分とミネラルを含みますので、これらの朝食を摂っておくことで日中に失われる栄養素をあらかじめ補うことができます。

     

    このように、規則正しい生活やストレスを溜めず適度な運動をして、夏バテの正しい対策・対処法で元気に乗り切っていきましょう!

  • ケアプラス新居浜 看護師だより ~夏の過ごし方について~ 新居浜だより 看護師だより 2024年08月14日

    みなさんこんにちは。看護師の細谷です。

    8月~!!夏がやってきましたね。

    前回私は暑熱順化のお話をしました。少しずつ、身体が暑さに慣れてきたでしょうか?

    先月から真夏日の様な気温だったので、みなさんも熱中症対策を少しずつされてきたかと思います。

     

    熱中症が怖いことはみなさんよく知っているかと思いますが、今回は改めて、「高齢者の夏の過ごし方について」のお話をしようと思います。

     

    高齢者の方は様々な機能低下から室内でも熱中症になりやすい傾向にあります。命に関わることもありますので、一緒に今から取り組んでいきましょう。

     

    大切なことを絞ってみました!

    ・水分摂取

    ・室温調整

    です!!

    それぞれについての説明をしていきますね。

     

    まずは水分摂取についてです。

    高齢者の方はトイレの心配から水分を控えたり、水分を蓄積する筋肉が減っている為に、身体の中の水分が不足することが多いです。

    ですから、脱水症状に注意する必要があります。水分の摂り方としては、少しずつこまめに摂るといいですよ。果物でも水分補給は出来ますので、参考にしてみてください。

    また、水分が不足すると他にも怖いことがあって・・・血栓が出来やすくなるのです。血栓が出来やすくなるということは脳梗塞や心筋梗塞につながるリスクが高まります。

    水分不足怖いです・・・十分注意したいですね。

     

    次に室温調整についてです。

    夏場の室温調整は命に係わる程、重要です。熱中症対策として一般的に推奨されている室温は28度以下と言われています。また湿度も重要で、

    湿度が高くなると発汗しにくく、熱中症に繋がりやすくなり、更に湿度が75%以上になると要注意です。湿度は45~55%が理想的です。

    高齢者の方は体温調節機能が低下することで、衣服を沢山重ね着していたりする方もいらっしゃるので、家族でも注意していきたいところです。

     

     

    最後に熱中症の初期症状についてです。

    *めまい

    *ほてり

    *頭痛

    *発汗

    *倦怠感

    *吐き気

    などがあります。これらの症状を感じたら、電解質の入った飲み物での水分補給や、室温調整、涼しい場所への移動などで対応し、

    それでも改善が無ければ、症状が軽いと感じても受診をお勧めします。

     

    ケアプラスデイサービスセンター新居浜でも、水分補給の大切さについてご利用者様にお伝えし、ご自宅でも意識してもらえるようなお声かけをしております。

    最近はご利用者様の方から「水分摂っとこわい」「水分摂らないかんよね」といった声が聞かれるようになりました。意識付けは本当に大切です。

    みなさんも今年の夏、元気に幸せに乗り越えていきましょう♪

     

    今月の写真紹介は、先月開催された夏祭りイベントの様子です。いい表情が沢山見られました~!

  • みなさん、こんにちは!ケアプラス今治の看護師川下です。

    八月となり暑い日が続きますが夏バテなどされていませんでしょうか。水分補給はとても重要です!こまめに水分を摂り、

    脱水症状を防ぎましょう。飲み物は水やお茶がおすすめです。

    今回は老化防止の観点から、私が注目している飲み物をご紹介したいと思います。それは「緑茶」です。

    緑茶は、日本でとてもポピュラーなお茶であり、古くから健康に良いとされてきました。その中でも、老化防止に効果的な成分が含まれていることがわかっています。

     

    まず、緑茶には豊富な抗酸化物質が含まれています。抗酸化物質は、体内の活性酸素を取り除く働きがあります。

    活性酸素は体の酸化を進め、老化の原因となりますが、緑茶に含まれる抗酸化物質が活性酸素を中和します。これにより、老化を防ぐことができます。

     

    さらに、緑茶にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールは、血液中のコレステロールを下げる効果があります。

    高コレステロールは血管を詰まらせ、老化のリスクを高める要因となりますが、緑茶のポリフェノールがコレステロールを抑制することで、血管を健康に保ちます。

     

    また、緑茶には優れた抗炎症作用もあります。慢性的な炎症は老化の原因となることがありますが、緑茶の成分が炎症を抑える働きをしてくれます。

    これにより、体内の炎症を軽減し、老化を予防することができます。

     

    さらにさらに、緑茶にはリラックス効果もあります。ストレスは老化の大敵ですが、緑茶に含まれるアミノ酸が神経を鎮め、リラックス効果をもたらします。

    心身をリフレッシュさせることでストレスの蓄積を防ぎ、老化を遅らせることができます。

     

    以上、老化防止の観点から注目すべき緑茶の効果をご紹介しました。日常的に緑茶を摂取することで、老化を防ぐ助けとなることでしょう。

    ただし、摂りすぎるとカフェインやタンニンの摂りすぎになる可能性もあるので、程々に摂取することをおすすめします。

    ケアプラスでは暖かいお茶と冷たいお茶をいつでも楽しめるように用意してみなさんのお越しをお待ちしております。

    健康で若々しい毎日を送るためにも緑茶を取り入れてみてはいかがでしょう。

    不思議なパワーがある緑茶に、ぜひ注目してみてくださいね。

  • ケアプラス垣生 看護師便り ~水分と電解質~ 垣生だより 看護師だより 2024年07月31日

    みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。

    厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

    今年は例年よりも暑い日が多いということで日々熱中症に関するニュースを目にします。暑さ対策、水分補給をしっかりして熱中症に気を付けましょうね。

     

    今回は水分と電解質についてお話ししようと思います。

    みなさんは電解質という言葉を聞いたことはありますか?電解質とは、水などの溶媒に溶解した際に、陽イオンと陰イオンに電離される物質のことで、                                                                          ナトリウム(N)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、クロール(Cl)、重炭酸(HCO₃-)などがあります。                                                                            これらは主要ミネラルとしても重要で、身体の機能の維持や調節など、生命活動に必要な役割を果たすために、体内にある一定の範囲内で保持されています。                                                                       これが、様々な理由で過不足が生じ、恒常性が破綻することで電解質異常をきたします。電解質異常の重症例では致死的不整脈など、生命を脅かすことも少なくありません。

    まず、主要な電解質がどのような役割を果たしているかを説明します。

    ・ナトリウム(Na):体液の浸透圧を一定に保つ働きがあり、血圧の調整系と密接に関係しています。神経や筋肉の刺激伝達を助け、酸塩基平衡の調節を行います。                                                                     過不足により低ナトリウム血症、高ナトリウム血症を引き起こします。場合によっては意識障害、脳浮腫に至るおそれもあります。

    ・カリウム(K):Naとともに体液の浸透圧や酸塩基平衡の維持に関与し、特に心筋の収縮など、神経や筋の活動に重要な働きをします。過不足により低カリウム血症、高カリウム血症を引き起こします。

    ・カルシウム(Ca):体内で最も多く存在するミネラルで、骨や歯の構造や機能を支えます。細胞膜を安定させ、心筋や骨格筋の収縮を促します。                                                                                過不足により低カルシウム血症、高カルシウム血症を引き起こします。骨で貯蔵できるので、ある程度不足しても骨が溶けることで供給することができます。

    ・リン(P):細胞内液にある主要な陰イオン。Caとともに骨にヒドロキシアパタイトという形で蓄積します。過不足により低リン血症、高リン血症を引き起こします。

    ・マグネシウム(Mg):炭水化物が代謝する場合の酸素反応を活性化したり、蛋白合成などの働きをします。Caとともに骨や歯の主要なミネラルです。                                                                          過不足により低マグネシウム血症、高マグネシウム血症を引き起こします。

    ・クロール(Cl):細胞外液の主要な陰イオンで、体内の陽イオンとの結合で重要な化合物となります。Naを中和して水分バランスの維持に関与します。                                                                                  Clの値が110mEq/l以上であればアシドーシス、96mEq/l以下ならアルカローシスが推測されるなど、酸塩基平衡状態をみる指標になります。

    電解質の体外への排泄は、ほとんどが腎臓を経由して尿中に排泄されるので、腎機能障害があると、異常低値や異常高値を示します。

    水分補給の方法として、一気にたくさん飲むのではなく、1回コップ1杯程度の量の水を1日に6~8回飲み、1日の必要量(約1.5ℓ)を補給するのがよいとされています。                                                                  適切な水分補給をして暑い夏を一緒に乗り越えましょう!

  • 皆様こんにちは、三津の看護師です。
    梅雨明けももう間近、夏本番と言ったところでしょうか。
    最近、気温も高くなり体調の変化はありませんか?

    暑いと様々ところに影響を来たすようになります。
    水分が不足し、脱水、熱中症になったり、胃腸の働きも悪くなり、食欲不振を来たし食事量が減り体調を崩してしまう事もあります。

    特に高齢の方は持病を抱えてる方が多いと思います。上記事が原因で持病を悪化させる可能性もあります。

    この夏気をつけて頂きたい事は、
    •こまめな水分補給。
    口渇の低下、トイレへの億劫さから十分に補給が出来ていないため、脱水症状が現れやすくなります。
    脱水から血圧の低下、発熱、痙攣、意識障害等危険な状態に陥りやすいので、喉が渇かなくても、こまめに水分を摂る事をお勧めします。

    持病の兼ね合いで水分制限のある方は主治医に相談されるのも良いかと思います。

    •気温の調節。
    ここ近年異常とも言える暑さが続いており、これまで通りの暑さ対策では間に合わないような状態にあります。
    しかしながら、冷房の風が苦手、電気代の高騰、自然の風で十分涼しい、特に高齢になってくると体温機能の低下も伴い、暑さを感じ難く知らずのうちに脱水症を引き起こしている事もあります。
    冷房、扇風機など上手に使用して室温は24〜28℃湿度45〜55%を保ちながら過ごすと良いと言われてます。
    また気温の高い日はなるべく外出を避け暑さを凌ぐのも熱中症対策になるかと思います。

    •適切な食事。
    先程も述べたように、暑くなると胃腸の働きも悪くなり、食欲がなくなったり、下痢をしたりします。
    食事の量が減ると熱の発生もすくなくなり、体温が下がり、寒さを感じる事もあります。
    そうなると、身体はますます脱水状態になり症状がより悪くなります。
    なるべくバランスの良いビタミン、タンパク質、ミネラル、クエン酸の多く含まれる食事を摂るよう心がけましょう。

    •適度な運動
    暑い日は外出を避けるべきですが、自宅で出来る運動を習慣づけ適度に汗を流し自律神経の活性化を促しましょう。自宅で運動と言っても、暑い室内ではなく適切な温度下で行うよう、合間で水分補給も忘れないようにして下さい。
    外散歩に行かれる時は誰かと涼しい時間帯に行かれるようにして下さい。

    •十分な睡眠
    疲労回復には睡眠が大きく関わってきますので、適切な室温(28℃)を保ち快適な空間を保ち良眠を得るようにして下さい。適切にタイマーなどを使い直接風が身体に当たりっぱなしにならないよう風向も注意する必要があります。

    しっかり栄養を摂り、運動を行い、よく寝る
    事を心がけ、この異常気象を乗り切りましょう。

    熱中症予防資料

  • ケアプラス道後持田 看護師便り ~血管のお仕事~ 道後持田だより 看護師だより 2024年07月17日

    めっきり蒸し暑くなってきました。

    無防備に過ごしていては体に支障をきたしてしまう恐れがあります・・・身体の水分を失われないよう、また血液の流れを悪くしないよう、

    暑さによる体調変化に注意して過ごさなければいけませんね。私も水分補給には特に気を付けて過ごしています。

    水分補給の大切さは皆様よくご存知かと思いますので、今回は血液の通り道である血管について少しお話をさせていただこうと思います。

     

    私たちは絶えずエネルギーを作って使い続けていなければ(体外から酸素や栄養を取り入れて燃焼し、不要になった老廃物を排出する)生きていられません。

    その一見シンプルに思われるこの構造の中で、血管は非常に緻密な働きをしています。

     

    【からだの部位ごとに血液量を調整】
    全身を流れる血液の総量は、体重の約8%といわれています(体重60kgの人なら5リットル)。

    心臓の右部分は肺へ、左部分は全身に、血液を送り出しています。

    その総量は安静時で1分間に5リットル。この5リットルがどのように分配されているかというと、心臓から出て肺を通り、再び心臓に戻ってきてから全身を巡ることから、

    心臓の右部分、酸素を取り込む肺には100%、左部分は栄養を取り入れる消化器に28%、老廃物を捨てる腎臓に23%、残りの49%が脳や筋肉など残りの部位。

    肺、消化器、腎臓の割合が多いのは、酸素や栄養といったエネルギーを確保するためなのです。

    【体温コントロール】

    血管には、状況に応じて血液の量と分配先を変える機能も備わっています。

    運動をすると筋肉は大量の酸素と栄養を必要とするため、1分間に全身を巡る血液の総量は、5リットルから25リットルまで急増。15〜20%程度だった筋肉に、80〜85%も送られます。

    筋肉以上に血流量の増減が多いのが、体温調節をする皮膚です。

    皮膚の血管が開いていると血液が皮膚にたくさん流れ、からだの熱を逃すのですが、寒いときはからだの中の熱を逃さないようにするため、血管が縮み血流量はゼロに近い数値になります。

    手足を冷やすことで体内の熱は逃さないものの、からだは冷える・・・そこで、からだを冷やさないために保温のバリア、つまり衣類を着て温めているのです。

    ただし、温めすぎるとからだの中に熱が溜まり、体温調整がうまくいかなくなるので注意しましょう。

    いくらハイスペックな血管でも、老化は避けて通れません。

    「血管を状態良く長持ちさせよう」と普段から考える方はなかなかいらっしゃらないかと思いますが、生活習慣に改善すべき箇所が思い当たる方は少なからず、のご時世ではないでしょうか。

    今からでも意識してお過ごしいただければと願う次第です。

     

    これからさらに本格的な猛暑がやってきます。

    くれぐれも暑さ対策に余念のないよう、お過ごしください。