こんにちは。ケアプラス大洲 看護師の宮﨑です。
涼しくなりさわやかな秋ですが、だるい、食欲不振、胃腸の調子が悪いなど体調を崩される方が多い季節でもあります。夏の暑さによって体調を崩してしまう事を「夏バテ」といいますが、夏の疲れが取れないまま秋へ移ると「秋バテ」と言われる体調不良につながる事があります。特に10月は1日の中で気温差が大きくなる時期です。「秋バテ」を放置すると、免疫力が低下し風邪をひくなど体調を崩しやすくなりますので注意が必要です。
【秋バテの症状】
秋バテは夏バテの症状に似ていますが、主に以下の症状がみられます。
倦怠感・めまい・不眠・集中力の低下・肩こり・頭痛・食欲不振・胃もたれ等
【秋バテの原因】
★気温差の変化★
朝晩の気温は下がりますが、日中はまだ汗ばむ日があります。寒暖差が激しいと自律神経のバランスが崩れやすく、体調不良の原因となります。
★秋の低気圧★
秋は雨の日が増え、台風などの影響により気圧変動が大きくなりやすい季節です。低気圧は自律神経の負担になりやすく、頭痛や倦怠感を招く原因の一つです。
★夏の体の冷えが残っている★
クーラーや冷たい物の過剰摂取により体が冷えていて、胃腸の機能が低下し、疲れが出やすくなっています。一方で食欲の秋だからと食べ過ぎを繰り返してしまうと、胃液の過剰な分泌により胸焼けや胃もたれにつながります。
以上のように、秋に起こる体調不良は放っておくと免疫力低下を招き、さまざまな病気の原因につながります。免疫力が下がると、これから流行するインフルエンザや風邪にもかかりやすくなりますので、長引くようであれば早めに受診するようにしてください。
夏の暑さで奪われた体力を回復させ、健康に過ごすための対処法をお伝えしたいと思います。
【秋バテの対策】
★体を冷やさない服装をする
まだ暑いからといって油断して、夏と同じパジャマで寝ていたり、毛布も薄いままにしていたりすると、体が冷えてしまいます。体に温度差が生じると、自律神経が乱れて、最終的には睡眠のリズムも乱れます。
★シャワーだけですまさず、ゆっくりお風呂につかるようにする
湯舟にゆっくり浸かると、睡眠時と同じように副交感神経が働きます。熱いお湯は交感神経を高めてしまいますので、ややぬるめの38℃~40℃のお湯につかると効果的です。
★散歩、ジョギングなど体を適度に動かす
運動をすると、自律神経のバランスを整えるセロトニンが分泌されます。
★十分な睡眠をとる
睡眠中は副交感神経が働き、心身の疲れをとってくれます。
★秋の食材を積極的に取り入れてバランスの良い食事を心がける
美味しくて栄養価の高い旬の食材を積極的に取り入れましょう。
私たちの身体は思っている以上に繊細です。特に自分の意思でコントロールできない自律神経のバランスを保つことは、健全な身体と心を作るために大切なことです。呼吸と身体と心をつなぐヨガは、「寒暖差疲労」や乱れた自律神経のバランスを調整することにも効果的です。自分を大切にいたわりながら健康的に過ごせるといいですね。