今回ご紹介させて頂くY様は退院された後も自発的に何かを行う事に乏しい面がありましたが、食事に関しては興味を示されており、介助が必要な状態でしたので食事動作に注目したアプローチを実施しました。自立した食事動作獲得にスプーン以上のコントロールと対側上肢の形状に合わせた物品把持動作が必要でしたので今回はスプーン操作の安定を目的にご自宅リハビリパック『木目に合わせて高次脳・ピンチ操作訓練グッズ』をご提供させて頂きました。このグッズは、段階付けにて3種類の木材をペグボードのように網目に入れていくグッズになります。この作業訓練を通常のリハビリとは別に自主訓練として行って頂くことで1か月後にはご自身でスプーンを持って食事ができるまでになっております。今後もご利用者様の為に食事の時間が楽しんでもらえるよう更なる動作改善に向け支援させて頂きたいと思っております。
また皆様に有益なアイデアをご自宅リハビリパックという形で今後もご提案できればと考えております。
今年度からマルチタスクトレーニングは、二か月に一回テーマが更新され、その課題を運動しながら実施して頂くことで脳の活性化を図っております。
因みに四~五月は 【計算】、六~七月は 【集中力・ 注意喚起】をテーマに実施しました。
八~九月のテーマは 【漢字・ 文字・ 俳句】です。簡単な漢字などを脳でイメージし、動作に出力する事で左脳と前頭葉を刺激し、記憶力向上と活動性の向上を図ります。
難しい言葉で目的が説明されていますが、内容は簡単です。スラスラ解いて頭と体の活性化を図りましょう。今月も楽しんでマルチタスクトレーニングを行い、脳の若返りを図っていきましょう!